風水メソッドを住宅設計に活かす！建築士が語る実践例

2025年5月29日

住まいは、私たちの人生に深く関わる大切な空間です。日々の暮らしの質を高め、家族の健康や人間関係、仕事運にまで影響を与えるとも言われる「風水」。そんな風水の考え方を、現代の住宅設計に取り入れることで、運気を高めながら快適な住空間を実現することが可能です。

この記事では、「住宅間取りラボ」の風水メソッドを参考に、実際の住宅設計に風水を活かした建築士の実践例をご紹介します。

風水は、古代中国から伝わる環境学であり、建物や土地の“気”の流れを整えることで運気を高めるという考え方です。住宅においては、玄関の方位や間取り、水回りの配置などが特に重要視されます。

現代の住宅設計では、見た目のデザイン性や機能性が優先されがちですが、「心地よさ」や「安心感」といった目に見えない要素も、風水を取り入れることで意識的に設計することができます。

あるご家族の新築戸建てでは、北東に位置する鬼門にトイレが配置されていました。風水では鬼門に水回りを配置することを避けるべきとされており、建築士はトイレの位置を南東へ変更。その際、収納スペースや壁の断熱対策も同時に見直し、動線の快適さも確保しました。

変更後、住まい手からは「子どもの体調不良が減った」「落ち着いて眠れるようになった」といった声が寄せられたとのこと。風水的な観点が暮らしの質に影響を与えた好例です。

別のご夫婦のご自宅では、当初リビングが北向きに設計されていました。しかし、建築士が風水メソッドに基づいて「家庭運や仕事運を高めたいなら南向きリビングが望ましい」と提案。

最終的にリビングの位置を南向きに変更し、大きな掃き出し窓を設置することで陽の気を取り込みやすくなりました。結果として、在宅ワークの集中力が上がった、夫婦の会話が増えたなど、暮らしの中での“良い変化”が見られたといいます。

玄関から廊下をまっすぐ進むと突き当りがトイレ、という間取りも風水的には避けたいレイアウトです。これは“気”が流れてトイレで停滞するという考えによるものです。

この事例では、建築士が廊下の途中に観葉植物を配置するスペースを設けたり、壁に鏡を設置して気の流れを散らす工夫を施しました。加えて、廊下の照明を明るく保つことで、陰の気を和らげる効果も。

風水は“信じる・信じない”ではなく“活かす”視点で 実際に住宅設計の中で風水を取り入れる際、「迷信」と捉えず、住む人が“気持ちよく暮らせること”を最優先に考えると良いでしょう。
過剰にこだわらないこと 家全体を完璧な風水で設計するのは難しい場合もあります。方角や家相だけにこだわらず、優先順位をつけて柔軟に活用しましょう。
家族のライフスタイルと調和させる 風水はあくまでツールのひとつです。家族の動線やライフスタイルと調和させることで、実際に使いやすい住まいに繋がります。